気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2006年10月6日付
●日産・GM提携交渉決裂、「ゴーン神話」陰り一層、フォードと交渉へ 新たな戦略探る(読売・11面)
●ラスト鈴鹿、ホンダ“有終V”なるか、F1日本GPきょう開幕(読売・21面)
●マツダに国交省注意、リコール3年怠る、エアバッグ誤作動でけが(読売・24面)
●日野自1100人偽装出向 人材会社と違法に契約、労働局から指導(朝日・1面)
●カローラ4年連続首位、上半期国内新車販売(朝日・13面)
●マイカー 共同使用するカーシェアリング 生活いきいき(毎日・13面)
●ヤマハ発、電動バイクをリコール(毎日・26面)
●飲酒運転 懲戒26人 警察官・職員、昨年上回る(産経・1面)
●「軽」でも広い新型ムーヴ、ダイハツ全面改良(産経・11面)
●社説=GM・日産決裂、未来戦略があったか(東京・5面)
●中古車オークションCAAの株式4割超保有へ、トヨタ(日経・13面)
●「飲酒運転体験」安全講習に追加、トヨタ交通安全センター(日経・13面)
●ホンダ、ベトナムで2輪車増産(日経・13面)
ひとくちコメント
実態は労働者派遣なのに出向契約を装う「偽装出向」で、日野自動車が人材会社から約1100人の労働者を自社工場に受け入れ、働かせていたという。きょうの朝日が1面トップで報じている。
記事によると、「東京労働局は職業安定法に違反するとして指導し、日野はすべての出向労働者を派遣に切り替えた」という。朝日は「偽装出向」関連の取材を積極的に展開しており、これまでもトヨタグループやキヤノンなどの労働者の受け入れ実態をスクープ掲載している。
日野はトヨタ自動車の子会社で普通トラックでは国内トップメーカーだが、社会部ネタとはいえ、準トップ扱いの「NHK 受信料不払いに法的措置」を差し置いてまで日野が全国紙のトップニュースになることも珍しい。