光岡自動車が2日に発表した“ファッションスーパーカー”『オロチ』(大蛇)。ボディサイズは全長4560×全幅2035×全高1180mm、ホイールベースは2600mm。日本車の市販モデルとしては過去に例がないほどのワイド&ローフォルムである。
シャーシは鋼管スペースフレーム+FRPのフルオリジナル。キャビンと後輪軸の間に、トヨタのSUV『ハイランダー』(日本名『クルーガー』)と共通の3.3リットルV6+5ATのパワートレインを搭載するミッドシップ2シーターだ。
もともと「動力性能は追求していない。ランボルギーニやフェラーリの隣に並べても印象で負けないことを目指した。デザインで勝負するクルマ」(光岡進会長)と、性能ではなくファッション性を強く追求している。
あえてスーパーカーを仮想ライバルとして比較してみると、同じミッドシップ形式のランボルギーニ『ムルシエラゴ』(6.5リットルV12/MidRWD/640ps)の全長4610×全幅2058×全高1135mmと同程度のワイド&ローぶり。
最近、スーパーカーの主流になりつつあるRWDモデルのライバル、オロチの翌日に発表されたフェラーリ『599』(6.0リットルV12/RWD/620ps)の全長4665×全幅1962×全高1336mm、メルセデスベンツ『SLRマクラーレン』(5.4リットルV8ターボ/RWD/626ps)の全長4675×全幅1925×全高1275mmなど比べるとはるかに幅広で、車高が低い。「誰もがひと目見てスーパーカーと呼ぶエクステリアデザイン」(光岡会長)を徹底的に追求した結果である。