このところ小型車人気が急上昇中のアメリカ市場。しかし有力な小型車ラインナップを持たないGMでは、ヨーロッパでオペルブランドで発売している『コルサ』を、早ければ来年にもアメリカ国内で販売する予定だと言う。
GM副会長、ボブ・ラッツ氏によると、コルサはサターンブランドから発売され、名前もアメリカ市場向けに変えられる、というのが今のところ有力な意見だ。
しかしヨーロッパでのコルサは新型が発売されたばかりで、モデルチェンジを機にアメリカ向きのデザインを導入するとなると発売は伸びる可能性が。さらに、販売に向けて現在のサターン工場でコルサのアメリカバージョンを生産できる体制を作るということで、ラッツ氏は「最長で5年後の発売を目指す」と発言している。
しかしコルサのライバルとなるのはホンダ『フィット』、トヨタ『ヤリス』、日産『バーサ』、『MINIクーパー』などで、すでにアメリカ市場で順調な売れ行きを見せている。タイミングを間違えば、全くの失敗に終わる可能性もあるヨーロッパからの小型車導入。GMの機動力が勝負となりそうだ。