クライスラーグループは、クライスラー『シーブリング』の兄弟車となるダッジ『アベンジャー』コンセプトカーを来週のパリモーターショーで発表する。この車は米国内販売よりはむしろ世界戦略車と位置づけられており、コンセプトとはいえ実車となって発売される可能性はほぼ100%。
デザインはシーブリングとダッジ『チャージャー』との中間、といったイメージだが、ユニークなプロポーションがヨーロッパでは新鮮に見えるかも知れない。一方で大きなスポイラー、19インチホイールなどは「アメリカンセダン」の象徴のようだ。エンジンは最初からヨーロッパ市場を意識した2.0ターボディーゼルエンジンを搭載。
アメリカ国内ではマグナムのヒットなどもあり好調を保つクライスラーのセダンだが、アメリカ国外での販売網は非常に弱い。今後ダッジブランドを中心にヨーロッパ、アジアへの販売の足がかりを作ろうというクライスラーグループにとって、パリでの評判が気になるところ。