14日、長野県阿智村の中央高速道路下りでトラックなど21台が絡み、4名が死亡した事故が発生した。現場は下り坂の急カーブで事故が多発している地点であると、地元や中央高速道路を利用するドライバーからは指摘されていた場所だ。
制限速度を70km/hにしたり、排水性の高い舗装にするなどの改善を行い、事故はいったん減少したが、今年になってから事故が増加し始めているようだ。ETC時間帯割引を受けるために深夜走行するクルマが急増していることも一つの要因と考えられている。
このような事故多発地帯は全国各地に点在していると考えられる。首都高参宮橋で実験したVICSによるカーブの向こう側の情報告知を実現し、このような多重事故を減らすことも、VICSセンターは検討すべきでないだろうか?
高速道ではVICSの情報が渋滞状況と予想走行時間だけで、道路標示板の情報とあまり変わっていない。これがビーコンユニットの普及が進まない要因の一つと考えられる。高速道路を下り、一般道を走った方がいいかといった情報や危険告知情報など積極的な道路情報を提供することが、VICSのビーコンユニットを普及するカギになるだろう。