ポルシェAGは、2006年9月30日から開催されるパリモーターショーにニューモデル4車種を発表すると発表した。
パリモーターショーに出展するのは新しいエンジンを搭載した『911タルガ4』、『911 GT3 RS』、『ケイマン』、『ボクスター』を発表する。今回のようにニューモデルを一挙に発表するのはモーターショーでは初めて。
ヴォルフガング・デュルハイマー研究開発担当副社長は「このように豊富なモデルレンジを発表できるということは、私たちが常にスポーツカーにおける研究開発を行い、進化し続けている証」としている。
今回新たに911シリーズに加わるモデルは、フルタイム4WDシステム、44mmのワイドなリアセクションを採用した911タルガ4(325PS)と、911タルガ4S(355PS)の2モデル。先代モデル(「996」)と同様、広いガラスルーフおよびハッチバック式リアウィンドウを備えた。
911 GT3 RSは、GT3の中でも最も競技車両に近いスペックを持つ。特にサーキットでの走行向けで、高いパフォーマンス性能で、レーシングカーそのものの走りを体験することができる。極めて高回転域まで回るRSの3.6リットル・エンジンは415PS/7600rpmを発生、エンジンのレブリミットは8400rpm。
さらに、ボクスターとボクスターSのニューモデルには、パフォーマンスとトルクの向上を図った新エンジンを搭載する。ボクスターに搭載される2.7リットルエンジンの最高出力は、5PSアップの245PSで、最大トルクも273Nm/4600 rpmへと増強した。一方で燃費は100km当たり0.3リットル低減し、100km走行に必要な燃料は9.3リッター。排気量が3.2リッターから3.4リッターへと拡大されたボクスターSのエンジンは、先代モデルを15PS上回る295PS/6250rpmの最高出力を発生、また最大トルクも340Nmへとアップした。
ニューモデルのケイマンは、ボクスターをベースにした2シータースポーツクーペで、最高出力は245PSを発生する2.7リットル水平対向6気筒エンジンを搭載した。2005年春に市場に導入し、成功したケイマンSに続き、このケイマンはポルシェのスポーツカーレンジをさらに充実させるモデルとしている。