三菱商事が米国自動車部品メーカーを買収

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三菱商事は14日、米国を本拠とする自動車部品メーカーのエーボン・オートモーティブを約140億円で買収したと発表した。この買収はレバレッジド・バイアウト(LBO)方式で行われ、約90億円は第三者融資による借り入れで、残り50億円が三菱商事側の出資額となる。

出資金は米国三菱商事の100%子会社レッド・ダイヤモンド・キャピタルが6割、三菱商事の新機能事業グループ金融事業本部投資子会社のエム・シー・キャピタルが4割負担する。
 
エーボン・オートモーティブは、英国上場企業のエーボン・ラバー社の自動車部品部門で、エーボン・ラバー社の売上高の約8割(約365億円)を生み出す主要部門と位置づけられてきた。しかし、今後経営資源を防衛部門に集中投下するという戦略の展開により売却が決断され、今回三菱商事が買収することになったわけだ。

買収後は三菱商事の関連営業グループとの情報交換、各種ネットワークを通じて、三菱商事全社としてのシナジー創出を追求し、引き続きエーボン・オートモーティブの強みである低コスト諸国での生産、およびアジアや欧州の自動車メーカーへの売り上げを加速させ、企業価値の向上を図っていく方針である。

《山田清志》

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