宮城県警、制止を無視した2人乗り自転車を摘発

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宮城県警は8日、警察官の制止を振り切って自転車の2人乗り走行を続けたとして、宮城県仙台市内に在住する15歳の少女を道路交通法違反(自転車2人乗り)容疑で摘発し、いわゆる赤キップを交付した。今年5月の取り締まり強化後初の事例だという。

宮城県警・仙台南署によると、この少女は8日の午後3時50分ごろ、仙台市太白区中田町付近の市道で、友人を自転車の後部に乗せて2人乗りをしていた疑いがもたれている。

付近をパトロールしていた同署員が対向車線を走る自転車を発見。マイクで「2人乗りは止めなさい」と注意したが、少女はこれを無視して走り去った。署員はパトカーをUターンさせて再度注意したが、少女はこれも無視したため、パトカーで追跡。抑止して道交法違反容疑で摘発したという。

警察庁は今年4月、自転車関連の事故急増を受け、2人乗りや走行中の携帯電話使用、無灯火などを道交法違反容疑での摘発対象と定め、全国の警察本部に取り締まり強化を指示。宮城県警はこれを受けて今年5月から取り締まりを強化していた。しかし、実際に赤キップを交付するのは今回が初めてだという。

摘発された少女は警察の調べに対して「まさかパトカーが追いかけてくるとは思わなかった」などと話している。自転車の2人乗りは2万円以下の罰金となるが、今回は容疑者が15歳であるため、少年審判で判断するために家裁に送られることになった。

《石田真一》

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