三菱自動車が発表した2006年度第1四半期(4−6月期)の連結決算は、当期損益が151億円の赤字となった。赤字幅は縮小したものの、売上高も微減だった。
期中の新車販売台数は、国内はアイの販売好調などで好調だったほか、北米、欧州も順調だった。しかし、アジア・その他地域での販売が低迷したため、全体は10.5%減の29万2000台と大きく落ち込んだ。
ただ、為替水準がドル、ユーロともに円安だったことから売上高は同0.4%減の4839億円と微減だった。営業赤字は販売のマイナスを米国での広告宣伝費の削減、為替差益、販売金融事業の好転でカバーし、前年同期の138億円から68億円と赤字幅が縮小した。
経常赤字は前年同期の200億円から122億円に縮小、当期損益も前年同期の216億円の赤字から151億円の赤字へと赤字幅が縮小した。
通期業績見通しは前回公表したものを据え置いた。