ルノーが発表した2006年1−6月期の連結中間決算は、営業利益が前年同期比37.2%減の5億9200万ユーロと大幅減益となった。
上半期のグループの販売台数は、同3.2%減の131万5351台となり、マイナスだった。欧州市場が同7.6%減と大幅に落ち込んだのが主因だ。欧州以外は、同10.5%増と好調だった。
売上高は同0.4%増の215億4700万ユーロと、ほぼ横ばいだった。自動車部門の売上高は同0.2%増の205億6000万ユーロだった。ルノー三星自動車が日産ブランドで『SM3』の輸出を開始したほか、為替変動が有利に働いて微増ながらプラスだった。販売金融部門は同3.9%増の9億8700万ユーロだった。
新車販売が微減だったほか、低価格車の比率の増加や研究開発費用の増加、原材料価格の高騰で営業利益は大幅減益となった。
経常利益は同46.3%減の6億4900万ユーロとほぼ半減した。当期純利益は同25.0%減の16億5900万ユーロだった。
通期の業績見通しは、欧州域内で新型車を相次いで投入するほか、欧州以外では『ロガン』のワゴンバージョンと小型商用車バージョンを新興市場に投入するなどして販売を伸ばし、前年同期並みの水準になる見通し。