フォードモーターでは、2007年モデルの新車に対し、5年または6万マイルまでの保証期間をつける、と発表した。特にリンカーンについては6年/7万マイルの保証をつけている。
これはGM、クライスラーが提供するメーカー保証期間よりも長く、インセンティブと同時に品質への自信を伺わせる戦略だ。また同時に、一部の高級ブランドが提供している無償のロードサイドアシスタントサービスも、すべてのフォード車で提供することも検討中だという。
こうしたサービスはトヨタ、ホンダブランドでも提供されていない。
フォードが保証面の充実をアピールする一方、クライスラーでは2007年モデルの一部を実質値下げすることを明らかにしている。例えば『パシフィカ』は2007年モデルチェンジ後のベース価格は据え置きの2万4890ドルとなるが、エンジンは新型の4.0リットルV6となり、バージョンアップとなる。その他、サイドカーテンエアバッグ、スタビリティコントロールなども標準装備となり、内容が充実しての価格据え置きは実際には値下げと同様の効果がある。
値引き、ローンのゼロ金利、ガソリンの無料サービスなど様々なアイデアが出尽くした感のあるインセンティブ、これからはクリエイティビティで勝負ということになりそうだ。