気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2006年6月16日付
●村上ファンド拠出、福井総裁「職責全う」「世間騒がせた」陳謝、説得力欠く釈明(読売・1面)
●ゼロ金利解除「慎重に判断を」張自工会会長(読売・10面)
●福井総裁の投資問題、奥田氏「ちょっと軽率」(朝日・11面)
●いすゞ、GMと次世代車開発(朝日・13面)
●スポーティーさシニアに好評、若者向けのはずが、自動車業界驚き(産経・7面)
●トヨタなど役員退職慰労金 廃止の動き加速(産経・7面)
●お年寄りは交通弱者 歩行者同士でも骨折93歳に27歳780万円賠償(産経・30面)
●トレンドビジネス編:ディーゼル復活、3年以内の開発目指す、ホンダ・白石基厚専務(東京・6面)
●日産苦戦、国内2工場減産、追浜では2割(日経・1面)
●トヨタ、広州工場の生産倍増「カムリ」好調、年20万台体制に(日経・11面)
●パーク24 純利益23%増、4月中間(日経・17面)
ひとくちコメント
村上ファンドに出資していた福井俊彦日銀総裁の進退問題が各方面で取り沙汰されている。きょうの読売、毎日、産経が1面トップで報じたほか、「ゼロ金利解除」のタイミングも含めて各紙が経済面でも大きく取り上げている。
福井総裁は参院予算委員会に参考人として出席し「今回、大変世間をお騒がせし申し訳なく思っています。心からおわび申し上げます」と陳謝したが、「批判を謙虚に受け止め、十分肝に銘じて職責を全うしたい」と引責辞任の意思がないことを強調した。
小泉首相をはじめ、福井総裁を擁護する発言が目立つなか、朝日によると、奥田碩・前日本経団連会長はテレビ番組の収録で「立場上のことを考えると、若干まずかった。ちょっと軽率だったと思う」と述べたという。ただ、日本自動車工業会の張冨士夫会長は定例会見で「(福井総裁の件は)よく把握していないため控えさせて頂きたい」と言及を避けた。
それにしても、今週はW杯初戦での「日本完敗」で始まり、揺れる福井総裁の進退問題など、なんとなくしっくりしない気分の1週間である。