【ホンダ脳インターフェイス】外科的処置は不要

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【ホンダ脳インターフェイス】外科的処置は不要
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国際電気通信基礎技術研究所(ATR)とホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン(HRI)が共同で研究を行っている新BMI技術は、既存のBMI技術から多くの面で進化を遂げている。

脳情報を得るさい、従来は一般的な脳波計や、脳への電極埋め込みなどの手法が取られてきた。が、脳波計は精度が低く、詳細な脳情報を利用できないという欠点がある。脳への電極埋め込みは神経細胞から精度の高い信号を直接得ることができるが、こちらは情報を取得できる脳のエリアが脳に埋め込んだ電極周辺のきわめて狭い部分に限定されてしまう。また、感染症などのリスクもついて回る。

新BMIは、病気の検査などでよく使われるMRIの一種、fMRIという機器を用いて、脳に外科的処置を施すことなしに、脳全体から詳細な脳内情報を取得できる。取得できる情報の種類も豊富で、将来的には運動だけでなく言語などの情報も解読できるようになる見通しだという。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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