気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年5月25日付
●ライブドア「オート」株売却へ(読売・1面)
●損保ジャパントップ総退陣「最高益」法令遵守に穴、平野社長会長に、経営責任に批判も(読売・8面)
●損保大手5社増益、自動車保険が好調(読売・8面)
●日産、前年比29%減 4月の自動車国内生産(読売・8面)
●念じた通りにジャンケンロボ ホンダなどが開発 脳の情報を信号化(朝日・3面)
●新車買えばガソリン代、高騰でGMが補助(朝日・12面)
●内部情報得て株売買の疑いホンダ子会社社員(朝日・38面)
●御手洗経団連始動「全力挙げ希望の国に」(毎日・11面)
●駐車シフトで動き出す恐れ、三菱ふそうリコール(東京・26面)
●トヨタファイナンス、「灰色金利」を全廃、利息の規制論議、本格化以降で初(日経・7面)
●自動車、新興国投資に勢い、日産、ロシアに、スズキはインド増強(日経・11面)
●インドで技術者、トヨタが育成(日経・11面)
●ホンダ「インテグラ」8月末生産中止(日経・13面)
●訃報・大竹進氏・元トヨタ自動車販売副社長 89歳(日経・43面)
ひとくちコメント
ホンダ子会社の本田技術研究所の管理職1人と大学時代の友人1人が証券取引法違反のインサイダー取引を行ったとして、証券取引等監視委員会が課徴金の支払い命令を出すよう金融庁に勧告した。課徴金額は管理職が82万円、友人が46万円。きょうの日経など各紙が社会面で報じている。
ホンダがジャスダック上場の自動車部品メーカー、日本プラスト株を取得するとの情報を事前に入手し、違法な株取引をしていたことが監視委の検査で判明したもの。管理職は本田技術研究所の四輪開発センターに所属、日本プラストに技術指導する立場にあり、打ち合わせの中で、ホンダが日本プラスト株20.6%を取得するとの情報を入手したという。
管理職は大学友人の口座を使い、公表する3週間前に日本プラスト株7000株を420万円で購入。さらに、友人も5000株を約312万円で買っていた。ホンダが昨年7月7日にその事実を公表した翌日、日本プラスト株はストップ高となった。
筆者のような部外者でも取材先の株購入を自粛するのは当然のことであり、今回のホンダ子会社管理職のモラルを欠いたインサイダー行為は言語道断である。