「北米は復調の兆し」と三菱自動車の益子社長

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三菱自動車は27日、東京・品川の本社で2006年3月期決算の記者会見を行い、益子修社長は北米事業について「復調の兆しが現れている」と説明した。

言うまでもなく、三菱自動車にとって最大の課題は北米事業である。06年3月期決算でも、北米の販売台数は目標の16万9000台に対し、15万6000台と1万3000台も少なかった。「ブランド価値の棄損が予想以上に大きかった」と益子社長。

しかし、今年に入ってからは流れが変わってきているという。1月に春成敬常務をMMNA(ミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ)社長に派遣し、経営を日本人主導型に変えた。「さっそくその効果が現れている。1−3月のフリートを除いた販売が9割まで回復してきている。4月も予定通り推移している」と益子社長は語り、こう付け加えた。

「今年は米国進出25周年をキャンペーンとした積極的な広告宣伝を実施する。また、新商品も『エクリプススパイダー』(4月)、『アウトランダー』(11月)を投入し、『ギャラン』など特別仕様車の連続投入も行う。今年は販売台数を積極的に伸ばそうと思っている」

とはいうものの、北米事業は再生計画で公表していた時期より1年回復が遅れるとのことで、三菱自動車にとって北米事業はまだまだ予断を許さない状況だ。

《山田清志》

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