ホンダは26日、2006年3月期決算と今期の業績予想を発表した。06年3月期は4輪車などの販売拡大や円安による為替効果のほか、厚生年金基金の国への代行返上益があり、連結営業利益は前期比37.7%増の8689億円と大幅な増益で過去最高を更新した。
07年3月期の予想は、代行返上益分1380億円がはがれるため、営業利益は13.7%減の7500億円としている。ただし、その影響分を除けば2.6%の実質増益となる。
今期は4輪車販売が9.7%増の372万台と強気の計画。中国を中心としたアジアのほか欧州で2ケタ増を見込んでいる。このため売上高は7.0%増の10兆6000億円と、初の大台突破となる。純利益は7.9%減の5500億円を予想。代行返上益の影響分を除いた実質では7.0%の増益となる。
為替レートは1ドル=112円、1ユーロ=132円を前提にしており、円高による営業利益段階の減益要因は550億円を見込んでいる。