日産自動車は25日、05年度決算の記者会見を行い、カルロス・ゴーン社長は現在の課題として日本事業を挙げ、「日本市場での業績が予想外に低かった」と語った。
日産は05年度、7車種の新型車のうち、6車種を日本市場に投入したが、販売台数が84万2000台と前年度に比べ0.7%減少した。シェアも2ポイント下げて14.4%。一方、アメリカは新型車の投入がゼロだったものの、107万5000台と同6.1%も販売台数を伸ばした。
「現在、日本事業の業績にフラストレーションを感じている」と北米を担当しているゴーン社長は語り、「日本事業の運営の仕方を改革しようと思う」と付け加えた。
日本事業が今のような状態で推移すると、日本市場を担当している志賀俊之COOの責任問題も浮上してきそうだ。