日野自動車が発表した2006年3月期の連結決算は、売上高が前年同期比5.9%増の1兆1969億円、営業利益が同5.7%増の405億円となり、増収増益となった。国内外でのトラックの販売が好調だった。
売上台数は国内が同11.2%増の56万4000台と好調だった。排出ガス規制強化に伴う特需で、普通トラック、小型トラックともに伸びた。バスも好調だった。海外販売は同2.4%増の45万9000台と順調だった。タイ、インドネシアは低調だったものの、米国やその他市場で好調だった。
トヨタからの受託車は『ハイラックス』の生産終了で同23.9%減の188万8000台と大幅に低迷した。
国内外のトラック販売の好調で、売上高も増収となった。収益面では、販売による増加で150億円、合理化で171億円の増益効果があり、環境面の変化で64億円、事業構造の変化で117億円、コスト構造の変化で118億円の減益効果があったものの、全体的には増益となった。
経常利益は同6.0%増の421億円、当期純利益は62.4%増の287億円だった。
2007年3月期連結決算の見通しは、売上高が同1.9%増の1兆2200億円、営業利益が同1.2%増の410億円、経常利益が同5.1%減の400億円、当期純利益が同23.4%増の220億円の見通し。