フォードでは今年の秋から『ファイブハンドレッド』セダンの減産を行うことを決定した。ファイブハンドレッドは発売当初こそ人気だったが、その後急激に売り上げが落ち、今年は昨年比で17.6%減。3月にはわずか7726台しか売れていない。
ファイブハンドレッドには当初から「オーバーキャパシティ」、つまり装備過剰で現実的ではない、という批判があった。フォードではセダンへのてこ入れのためのフラッグシップモデルと力を入れていたが、クライスラーの『300C』やダッジ『マグナム』などが成功を収めているのに対し、フォードは『サンダーバード』も失敗、今回のファイブハンドレッドも失敗で、製品マーケティングを見直す必要がある、と批判を受けている。
減産に伴いさらなる工場閉鎖、リストラの必要性が浮上する可能性もあり、ファイブハンドレッド自体の生産打ち切りもささやかれ始めている。