社長退任でどうなる、フォード

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業績の悪化と3万人規模のリストラの責任を取る形で、今年夏に退任すると発表したフォードモーターの社長兼COO、ジム・パディーリャ氏。フォードでは後任の社長は指名せず、ビル・フォード・Jr会長兼CEOが社長兼任という体制を取る。

フォード、そしてパディーリャ氏自身、あくまで自発的な退任を強調しているが、まだ60歳と若く、やり手と言われていた人物だけに、詰め腹を切らされたという印象が強い。社長に就任したのも05年2月だから、わずか1年半の在位だったことになる。この期間、常に表に立つのはビル・フォード氏で、印象の薄い社長だったことも確かだ。デトロイト近辺ではパディーリャ氏とフォード氏の不仲説も出ている。

今年1月以降、対外的には退任を否定していたものの、パディーリャ氏は多くの権限をフォードアメリカ社長、マーク・フィールズ氏に委託しており、社長交替劇が近いことは幾度も取り上げられて来た。おそらくは来年、マーク・フィールズ氏が正式にフォード社長に就任する運びとなりそうだ。

しかし創業者一族でワンマンの傾向が強いと言われるビル・フォード氏に仕えるのは難しいようで、今年中に業績が向上しなければさらなる「お家騒動」も噴出しそうな気配だ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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