日本ミシュランタイヤから4月1日より発売された新型プレミアムタイヤ『プライマシーHP』は、A.S.Mデザインコンセプトという手法を開発に取り入れ、大幅な性能アップに成功したという。
プロダクトマーケティングマネージャーの越智宏さんは「プライマシーHPは、開発コンセプトに掲げられた目標達成のために、A.S.Mデザインコンセプトという手法を採用しました。これは、Architecture(構造)、Sculpture(トレッドパターン)、Material(材料)といった3点の調和を取りながら開発を進めることで、理想的なパフォーマンスバランスを実現しようというものです」
「構造面ではしなやかさを出す構造設計を行ない、より広い接地面積を確保しました。さらにトレッドパターンは先代モデルから大幅に変更を加え、剛性を高めることで、より均一な接地面圧を実現しています。その上で、よりグリップ力を高めたコンパウンドを採用しました。この3つが組み合わさることで、開発当初に目標とした性能を実現することができました」
「とくにウエット路面では大幅な進化を見せています。80mからの停止距離で2mの短縮に成功し、1周約100秒かかるウエットハンドリングのためのテストコースでは2.7秒もタイムを短縮することができました。ほかにもドライハンドリングや静粛性、ころがり抵抗などでは先代モデルを上回る結果を実現しています」という。
プライマシーHPはA.S.Mデザインコンセプトによって、より進化の幅を広げているようす。ウエット路面でのテストデータをもとに、天候を問わず確実な走行性能に期待がもてそうだ。