新日鉄、住友金属工業、神戸製鋼所は、3社のいずれかに買収提案があったあった場合、他の2社に通知するとともに、買収提案が提携関係に与える影響について対応を共同で検討することを取り決めた覚書を27日に締結したと発表した。
鉄鋼業界では、シェアトップのミタルスチールがアルセロールの買収を提案するなど、業界再編が加速しているため、提携関係にある3社もこうした事態に備える。
3社はすでに提携しており、昨年4月から新日鉄、神戸製鋼から住金への熱延鋼板供給、神戸製鋼から住金へチタン薄板の熱間圧延処理など、協力している。
3社では、最近の企業買収を取り巻く環境変化を踏まえると、3社のいずれかが買収提案を受けた場合、他の2社に影響が及ぶと判断、覚書を交わした。