朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2006年3月29日付
●交通事故で重度障害、胎児も保険対象最高裁が初判断(読売・1面)
●ホンダ、「ザッツ」一部改良(読売・11面)
●ソニー復活のカギは? 中鉢良治社長に聞く(朝日・11面)
●ハイブリッド型北米で5月発売、トヨタのカムリ(朝日・13面)
●ヤマハ発動機、輸出管理組織を検討、ヘリ不正輸出容疑受け(朝日・13面)
●今年の新入社員は「ブログ型」社会経済生産性本部(毎日・8面)
●めざましい成長続ける北部九州の自動車産業=広告企画(毎日・22、23面)
●福祉車両のレンタカー5倍増800台、トヨタ、障害者割引も(産経・8面)
●05年、インサイトが低燃費連続V 1リットルで36キロ走行(東京・8面)
●自動車保険4年ぶり増収、大手損保6社2005年度(日経・7面)
●ダイムラー「スマート」三菱自、受託生産中止へ、欧州事業の見直しも(日経・13面)
ひとくちコメント
今年の新入社員は「ブログ型」(日記風ホームページ)---。社会経済生産性本部が2006年度の新入社員のタイプを示すキーワードを発表、きょうの各紙が取り上げている。
それによると、「厳しい就職戦線に勝ち抜いてきただけに、会社の上司や先輩のあしらい方にはたけており、表面は従順だが、頭ごなしにしかったりすると、インターネット上の日記を通じ、同世代の横のつながりの中で心情を吐露したりする」と指摘している。
団塊の世代の大量退職を控え、どこの企業も「若手社員育成」がカギとなっているが、成果主義を貫く大手の自動車メーカーを例にあげると、指導的な立場にある幹部社員でも「頭の上のハエ」を追いうの精一杯で、部下の面倒までみる余裕もないのが現状だ。また、口うるさい年配社員を窓際に追いやったり、中途採用や派遣社員が増えたことも愛社精神を欠く要因としてあげられる。
「ブログ型」の新入社員が「ヒラメ型」に変身しないように、会社側は自ら蒔いたタネを自己責任でどう解決していくのかが問われている。