ホンダの中国二輪合弁会社、広州の新工場が稼動

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ホンダと広州摩托集団公司との中国での二輪車生産・販売合弁会社の五羊−本田摩托(広州)有限公司は、広州市増城にある新工場の稼動を開始したと発表した。新工場の年間生産能力は100万台で、総投資額は3億8000元(約56億円)。

新工場の落成式典には、地元政府や広州汽車工業集団、ホンダの関係者らが出席した。

新工場は、広州市増城新塘鎮工業地区に位置し、敷地面積は32万平方メートルで、建屋面積は10万平方メートル。一つの建屋内にほぼ総ての工程を配置し、特に溶接、塗装、車体組立とエンジン組立は、同期生産を行うことで生産効率の向上を図った。

また、塗装品質の安定を維持するため、塗装室の温度・湿度制御やロボットによる自動塗装を採用、電着工程では、新型アクリル酸技術の採用により防錆性能を従来の6倍に向上させるなど、最新技術を導入した。

環境領域では、工場廃水と雨水を回収・浄化し、緑化や冷却などの用途で再利用するほか、自然採光を十分に活用することで電力を節約するなど、地球環境に配慮した「グリーンファクトリー」のコンセプトを随所に取り入れた。

新工場は、既存モデルに加えて、新型の小型スクーターを今年夏から生産する予定で、このスクーターにはホンダとして中国初となる小型二輪車用PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)を搭載する。

また、五羊ホンダは、今回、増城地元政府と共同で安全運転普及活動を展開することを決定した。住民の交通安全意識や二輪ユーザーの運転技術の向上を図り、増城が目指す「交通模範都市」の建設に協力していく。

《レスポンス編集部》

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