実態のない営業所に車庫登録、NOx・PM法逃れ

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警視庁は1月30日、ディーゼル車などの排ガスを制限する「自動車NOx・PM法」の規制逃れを目的として、規制の対象外となる東京都桧原村内に営業実態のない営業所を設置し、そこで車庫登録を行っていたとして、八王子市内の土木建築会社の社長ら3人を電磁的公正証書原本不実記載容疑で逮捕した。

警視庁・交通捜査課によると、電磁的公正証書原本不実記載容疑で逮捕された3人の男は2005年3月から8月に掛けての間、「自動車NOx・PM法」の規制逃れを目的として、桧原村内に営業実績のない拠点を設置。所有するトラック15台の車庫登録をここに移していた疑いが持たれている。

会社は規制対象エリアである八王子市やあきる野市、瑞穂町などで土木建築業務を行っているが、所有していた車両はいずれも旧型で、規制エリア内で使うためにはDPFなどの排出ガス除去装置を取りつける必要があった。しかし、この費用が捻出できないため、いわゆる「車庫飛ばし」を目的とした営業所を共同で設置していた。

警察では3人が車庫飛ばしをしているとの情報を得て内偵を進めていたが、営業所に実態がないことや、桧原村内には車両が戻っていないことを確認。逮捕に踏み切ったとしている。

《石田真一》

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