富士重工業(スバル)は13日、都内で新春会見を行い、その席上、竹中恭二社長は「今年の最重要課題は販売店の質の向上」と強調し、こう付け加えた。
「従来、ややもすると台数ということが優先施策になっていたが、スバルという商品特性からすると、本来の販売の姿は商品の持っている個性をお客様に伝え、理解してもらい、そして乗ってもらって満足していただく。こういった販売がスバルの生き方である」
そのためには、顧客に直接接する販売店の営業マン、サービスマンの質向上が大事だというわけだ。販売会社の再編統合もその一環で、余剰になるスタッフ、約1割の600人を販売に振り向け、一人当たりの担当を少なくして、密度の濃い営業を図る。と同時に販売店のリニューアルも進めていく。
竹中社長としては、このような販売を通じて台当たりの収益性を上げることはもちろんのこと、一昨年ある調査で販売店の顧客満足度が最下位だった汚名を返上したいという思いもある。