【CES 06】着実に普及、アメリカの地上デジタルラジオ

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昨年のCESでも注目されていたアメリカの地上デジタルラジオ放送、『HD Radio』の人気が急速に高まってきているという。これはラジオ放送のデジタル版で、アメリカですでに根付き始めているサテライトラジオとは違って地上放送となっている。

サテライトラジオとの最も大きな違いは、サテライトラジオがCMなしの有料放送であるのに対し、HD RadioはCMはあるものの費用は一切かからない無料放送であること。音質に関してはデジタルなので、AM放送の場合はFM放送並みに、FM放送の場合はCD並みの音質が発揮できる。全米主要都市でほとんど楽しめるようになり、遠くまで出掛けないユーザーにとっては身近な高音質ラジオ放送として着実に人気を集めつつある。

ただ、デジタル放送である故に、電波の電界がある一定以下になると突然途切れてしまうわけだが、ここでもHD Radioは自動的にアナログに切り替えて受信を続けることが可能になっている。つまり、電波が強いときはデジタル放送ならではの高音質を楽しみ、電波の弱くなったらノイズは混じりながらもアナログによる粘りで放送が楽しめるというわけだ。

対応するカーオーディオもJVCやパナソニックが専用チューナーを内蔵して発売。その他の各社も外部接続するチューナーユニットを発売している。

HD Radioスタート当初よりいち早く対応チューナーを内蔵させていたJVCは、『iPod』コントロールやサテライトラジオにも対応した最新モデル『KD-HDR1』(299.95ドル)を3月に発売すると発表した。

パナソニックはHD Radio用チューナーを内蔵したCDレシーバー『CQ-CB8901U』を展示。ディスプレイはモノクロながら、2系統のAUX-IN端子やサテライトラジオにも対応する。価格は350ドル前後。

《会田肇》

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