CESで大きな注目を集めたニュースの一つが、JVCが自社開発でカーナビ市場へ本格参入してきたことである。これまでJVCはOEMによってカーナビを販売したことはあったが、自社でカーナビを開発することはなかった。
そんな中、チャンスは巡ってきた。ビデオカメラなどを中心にHDDを使った製品を数多く開発する中で、それらで培った技術を武器にカーナビ市場への参入を果たしたのである。そのカーナビは3.5型のタッチパネル機能を備えたモニターと20GB・HDDを組み合わせた一体型ポータブルナビである。
ナビ機能以外にもWAV形式、MPEG-4形式の動画に、音楽ファイルはMP3/WMAに対応。ともにUSB経由でPCからのダウンロードすることで楽しめるようになる。ヘッドホン端子も備えているため、持ち歩いてプレーヤーとしての使い方も可能だ。また、SDメモリーカードスロットを用意しており、ここからは動画や静止画の再生が可能となる。
デザインはGPSアンテナを内蔵したキュービックスタイルで、充電池も内蔵したことで約8時間のバッテリー駆動が可能だという。となれば歩きながらの利用も可能となると思われがちだが、実際は日本のような詳細地図データがアメリカには存在しないため、現実的な利用とはならないようだ。
その地図データはナブテック製。HDDはボディカラーは黒とシルバーの2色。車載取付キットをはじめ、ACアダプターなども同梱して価格は799ドル=約9万1000円。