モバイル放送は、放送サービスで使用しているS バンド波の特性や放送システムの特長を活用した防災放送の実現化を目指し、2006年1月に『S バンド防災放送実験協議会』を設立する。
本協議会は、有識者・行政・防災機関・民間企業などからの意見を基に協議を行い、各種の実験と検証を通じて次世代の防災放送を実現化し、社会に貢献していくことを目的とする。
降雨による減衰を受けないSバンド帯(2.6GHz 帯)で、映像を伴う情報を提供できるモバイル放送サービスは、これまで電波が届かなかったところにも的確に防災情報を伝えることができる。
協議会では、「地震」「津波」「台風」「火山」などの防災情報や、被災後に必要な「避難経路」「安否情報」「支援情報」などの災害情報配信など、幅広い活用方法について、実証実験を経て実用化を検討する。