ダイハツ工業は19日、都内のホテルで年末会見行い、その席上、箕浦輝幸社長は中国ビジネスについて触れ、「Dバッジのクルマを走らせたい」と力強い口調で語った。
ダイハツは10月末に一汽吉林汽車有限公司と技術ライセンス契約を締結し、07年前半の生産開始に向けて現在準備を進めている。
「中国でも非常に環境問題が重視されるようになって、スモールカーが注目されてきている。そういうなかで、一汽吉林もスモールカーをしっかりやっていきたいという思いがあった。そして、ダイハツもスモールカーでグローバル展開をしたいという思いがあり、その両社の思いが技術ライセンス契約という形になった」と箕浦社長。
トヨタとダイハツが共同開発した小型多目的車をベースに中国向けの新たなクルマを生産する予定だが、箕浦社長は「そのクルマでしっかり成功を収めて、(一汽吉林と)もっと強い関係を作っていきたい」と強調した。
すでに箕浦社長の頭の中には、広い中国の国土を颯爽と走るダイハツ車の姿が浮かんでいるようだ。