シトロエンの往年におけるフラッグシップ『DS』を回顧する展覧会が、パリ北東部の科学産業都市「ラ・ビレット」で開催されている。11月1日(火)まで。これは同車の誕生50年祭の一環として企画されたもので、タイトルは「シトロエンDS/ある特異なクルマの伝説」。
DSは、戦前から生産されていた『トラクシォン・アバン』に代わる同社の旗艦モデルとして、1955年10月6日にパリ自動車ショーで発表された。
イタリア人デザイナー・フラミニオ・ベルトーニによる前衛的なスタイリングと同時に、ガスと油圧を組み合わせた『ハイドロニューマティック』サスペンションなど、のちのシトロエンに引き継がれる画期的機構が数多く盛り込まれていた。
1974年に後継車『CX』がデビューしたあとも翌年まで生産が続けられ、総計133万0755台が路上に送り出された。
会場には初代モデルを含む実車展示6台のほか、実際に座って楽しめるモデルも置かれている。また、当時のCMやDSが登場する映画も上映され、しばしタイムスリップを楽しめるようになっている。
「ラ・ビレット」は地下鉄7号線 Porte de la Vilette 下車、駅前すぐ。