「暴走族がいないから」と好き勝手した集団を摘発

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警視庁は8月31日、東京都新宿区内などて集団暴走を繰り返し、客待ちのために停車中のタクシーを襲撃し、車両を破壊していたとして、少年少女16人を道路交通法違反容疑で逮捕した。

警視庁・交通捜査課によると、道交法違反(共同危険行為)容疑で逮捕されたのは、新宿区などに在住する15−19歳の少年少女16人。この16人は今年6月5日の午前4時30分ごろ、原付バイクなど9台に分乗し、新宿区内の都道(通称:明治通り)で集団暴走を実施。信号無視や蛇行運転を繰り返して周辺の交通を著しく妨害するとともに、客待ちを行っていたタクシー約20台の車体を金属バットで叩き、うち1台の後部ガラスを破壊した疑いがもたれている。

16人は新宿区歌舞伎町のゲームセンターなど、付近の遊戯施設を根城として活動する愚連隊で、メンバーは普段から護身用という名目で金属バットを持ち歩いていた。このバットを振り回しながら歩いているうちに気分が高揚。「都心暴走」と称した暴走行為を繰り返すようになったという。

逮捕された16人は大筋で容疑を認めているが、客待ちのタクシーを襲撃した理由については「ヤクザが乗っていない」、都心部での暴走を繰り返した理由については「暴走族がいないので、自分たちに被害が及ばない」などと供述。他の敵対勢力からの襲撃を過度に恐れていたことも判明している。

警察では「自分たちよりも弱い存在を襲撃し、強くなったつもりになって犯行をエスカレートしていった」と断定。同様の事件が都心部で相次いでいることから、これら事件との関連も調べている。

《石田真一》

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