交通の流れを考えるハイテク信号機、2006年度から導入

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警察庁は22日、交通量を事前に予測し、信号機の表示サイクルを適度に調整し、全体の流れを良くすることで渋滞発生回避を図る「プロファイル信号制御方式」を採用したハイテク信号機を2006年度から導入することを決めた。モデル事業として全国2地域を選定し、効果測定を行った後に本格導入する方針だ。

この信号機は、信号機の制御機をLANで接続。各信号機に設置されたセンサーで通行する車両の台数を測定。その結果を前方の信号機(制御機)に伝達。通過する車両の台数に応じて信号機の表示サイクルを適時変更し、交通の流れを円滑にするというもの。

台数に応じて信号表示のサイクルが調整されるため、交通集中によるボトルネックが生じにくくなるとともに、同一地域内での交通量が把握できるため、特定の区間にだけ車両が集中することも防ぐことができる。青信号の表示時間を長くして集中した流れを裁くことはもちろん、意図的に赤信号の時間を長くしてオーバーフローを避けることも可能だ。

従来の信号機制御では、表示サイクルが一定の「固定型」、ラッシュ時にのみ表示サイクルを変える「タイマー式」、幹線道に導入され、管制センターのオペレーターが交通量を判断して、遠隔操作で表示サイクルを変える「パターン選択方式」の3つがあった。今回導入される「プロファイル方式」は、リアルタイム性という面では有利なシステムで、地域全体の信号機をリンクさせることができるため、渋滞を発生させないという点では非常に有利だという。

愛知県内ではすでに実証実験が進められており、最大20%も渋滞時間が短くなることが確認されている。2006年度のモデル事業では制御する信号機の数を増やし、一括制御するエリアの規模を拡大するため、それ以上の効果が期待されている。予算としては5億3800万円が計上されている。
《石田真一》

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