豊田自動織機のトヨタL&Fカンパニーは、フォークリフトなどの産業車両の国内販売価格を7月1日から値上げすると発表した。値上げ幅は平均4%となる。
同社では、鋼材を中心とする原材料価格の高騰を値上げの理由としている。
同社では、これまではできる限りの企業努力で、原材料のコストアップを吸収してきたものの、原材料価格の上昇が企業努力により吸収可能な範囲を上回る状況となり、販売価格の値上げに踏み切ることにした。
値上げするのは、フォークリフト、トーイングトラクター、ショベルローダー、その他スイーパーや構内運搬車などの周辺機器で、全モデル平均4%の値上げとなる。
原材料価格の高騰では、トヨタは国内については、販売競争激化を理由に新車(乗用車)価格の値上げは行わない方針。フォークリフト市場は新車ほど販売競争が激しくないため、値上げに踏み切る模様だ。
トヨタは、米国市場でGMやフォードの経営支援のため、値上げする意向を奥田碩会長が明らかにしているが、米国市場での値上げは原材料高騰も理由との見方も。