デンソー、ウエハ生産能力を約2倍相当に

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デンソーは、愛知県額田郡の幸田製作所の敷地内にICの生産能力を増強するためウエハ工場を増設すると発表した。増設する工場は6月に着工し、2006年2月に完成、6月からの稼動する予定だ。 

第一段階として2006年度までに約170億円を投資し、第二段階以降の投資は需要動向を見極めながら2010年までに段階的に実施する。

幸田製作所でのウエハ生産能力は、現在の6インチウエハを月産2万3000枚に加え、2010年度をめどに新工場で8インチウエハ月産1万枚を生産する。全体として6インチウエハに換算すると月産4万枚に相当し、現状のほぼ2倍に達する。

幸田製作所はICや電子制御部品を製造する拠点で、1987年に操業を開始、今回増設する工場では主に自動車向け電子制御ユニット(ECU)用のICウエハを生産し、車両生産台数の増加と、エアバッグなどの安全システム、電動パワーステアリングなどの省燃費システムの装着率増加によるECUの需要増加に対応する。

新工場は、生産リードタイムの短縮、省エネルギー、地震の被害低減のコンセプトで設計する。とくに地震に対しては免震構造のクリーンルームにすることで被害の低減を図る。

《レスポンス編集部》

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