5月30日、岡山県岡山市内の飲食店駐車場で、不審な男数人が乗っている乗用車をパトロール中の警察官が発見。職務質問を行おうと接近したところ、クルマから飛び出てきた男がバールのようなものを振りかざして殴りかかり、別の男は拳銃を発砲した。
警察官はこれに応射して拳銃5発を発砲。このうち1発がグループのうちの1人の左足に命中。動けなくなったところを逮捕している。
岡山県警・岡山西署によると、事件が起きたのは5月30日の午前2時ごろ。
岡山市東古松5丁目付近を同署・地域課の警察官がパトロールしていたところ、飲食店の駐車場に不審な乗用車が止まっており、車内に複数の男がいることを不審に思い、職務質問しようと接近した。
警察官はクルマに歩み寄っていったが、これよりも早くクルマの中から飛び降りてきた男がバールのようなもので警察官の右肩を殴打。別の男が拳銃1発を発射した。
これに応射するかたちで、一緒にいた別の警察官が男たちに向かって拳銃5発を発砲。このうち1発が男1人の左足に命中し、その場で転倒したところを取り押さえられ、公務執行妨害の現行犯で逮捕。持っていた拳銃を押収した。
容疑者本人は重傷、バールで叩かれた警察官も軽傷を負い、病院で手当てを受けている。
他の男たちはその場から逃走したが、その後の捜査で3人を発見。近くの住所に侵入する計画をもっていたことから、住居侵入未遂の容疑で事情を聞いている。警察に身柄拘束されている4人はいずれも中国籍だという。
警察では「職務質問を行おうとした警察官に拳銃の発砲を行うとは考えもしなかった」と語り、容疑者への直接応射については「現場に居合わせた警察官の命にも関わる問題。拳銃を使って攻撃してきた容疑者に対しての発砲であり、容疑者に向けた発砲の判断は正当だった」とも話している。