シーズン開幕以降、苦しいパフォーマンスが続きタイトルへの望みが薄れるばかりの王者ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。引退も囁かれる彼だが、その闘志は消えることがない。「次のレースではもっと運に恵まれるといいね」と。
「それがニュルブルクリンク(ヨーロッパGP)に一番期待することかな。最近はあまり運が良くないからね。レースペースが素晴らしくともそれが結果につながらないんだ。それがニュルブルクリンクから変わるかもしれない」
「モナコで分かったことはレース中は絶対的な競争力を出せるということ。燃料をフルに積んでレースに復帰したときも、キミ(ライコネン、マクラーレン)のペースに付いて行くことが出来た」
「それが僕らの流れが正しい方向に進んでいる確かな証拠さ。トップチームと互角に戦えるチャンスは充分にある。だからこそ僕は楽観視しているんだ」
「ニュルブルクリンクでのレースはいつも楽しいよ。僕が生まれたケルペンに近いしね。だからいつもよりモチベーションが上がるんだよ。だからといってみんなが思っているようにプレッシャーが増えることもない」
「モナコでは7位だったけど、ニュルブルクリンクでは勝利争いを展開したいね。さっきも言ったように最近のパフォーマンスぶりが僕が楽観的になれる根拠さ」と、シューマッハは意気込みを語った。