冷蔵庫のフタが原因でバス横転

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4月28日、福島県猪苗代町内の磐越自動車道で、夜行高速バスが中央分離帯に衝突する事故が起きた。バスは衝突の弾みで横転。割れた窓ガラスから乗客が車外に振り落とされた。

この事故で車外放出された乗客3人が全身を強く打って死亡。24人が重軽傷を負っている。警察では49歳のバス運転手の男を道路交通法違反(前方不注視)の現行犯で逮捕している。

福島県警・高速隊によると、事故が起きたのは4月28日の午前6時10分ごろ。猪苗代町三ツ和付近の磐越自動車道上り線で、第1車線(走行車線)を走っていた近鉄バス運行の夜行高速バス「フォレスト号」が右に大きく曲がって中央分離帯に衝突する事故が起きた。

バスは最初の衝突で右側面のガラスを割ったが、その直後に左へ蛇行しながら横転。割れた窓ガラスから数人の乗客が車外に向かって投げ出された。また、その後は約50mに渡って横転したまま滑走している。

この事故で車外放出された乗客のうち、宮城県仙台市内に在住する18歳の男性など3人が全身を強く打ったことが原因で死亡、2人が頭を強打して意識不明の重体となっている。また、車内にいた1人が重傷、他の乗客21人も軽傷を負い、近くの病院に収容されて手当てを受けている。

バスを運転していた49歳の男は「運転席隣にあるドリンクサービス用冷蔵庫のフタが開き、カタカタという音が響いた。気になって仕方がなく、それを閉めようと手を伸ばしたときにハンドルに手が触れたか、脇見をしたようだ」などと供述。

道交法違反(前方不注視)の現行犯で逮捕した。引き続き、業務上過失致死傷容疑でも調べを進める方針だ。

現場は見通しの良い直線区間。バスには2人の運転手が乗務しており、事故を起こした運転手は直前に磐梯山サービスエリア(SA)で、別の運転手と交代したばかりだった。

《石田真一》

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