新装なった富士スピードウェイはじめ“ティルケ・サーキット”のひとつの特徴は、マレーシア・セパンなどのような広いコース幅にある。富士のコース幅も15-25mが確保されており、ホイール・トゥ・ホイールのバトルを奨励することになるだろう。コースの平滑性の高さが富士の自慢のひとつだ。今回取得したFIA「グレード1」の基準は、4mの舗装面で±3mm以内の平滑性だが、富士は4mの舗装面で±1mm以内という精度を実現。これはティルケ社の基準の±2mmをも超える高水準なのである。安全面では、ランオフエリアの面積拡大化と鋪装拡大化が特徴。グラベルで止めてしまうのではなく、コースオフ車両のタイヤのグリップが回復してそのまま再走できる余地を多く残したわけだ。これによって、スピンやオーバーランがクラッシュやリタイアに直結する度合いは低まるだろう。ドライバーにとってみれば、「仕掛けてみよう」という意志を喚起する方向に作用するため、これもバトルを増やす作用として期待できる。
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