デンソーは、2005年4月に、欧州のデンソー・オートモーティブ・ドイツにディーゼル車用エンジン部品のエンジニアリング拠点「アーヘン エンジニアリング センター」を新設すると発表した。
ノルトライン・ヴェストファーレン州ベグバーグ市に、約4万平方メートルの土地を購入して新設する。設備投資額は約1300万ユーロ。 同社がディーゼル車用エンジン部品のエンジニアリング拠点を海外に設置するのは初めて。
欧州はディーゼル車の割合が乗用車で約5割と高く、今後もディーゼル車の需要拡大が見込まれるため、現地にエンジニアリング拠点を設置してエンジンや車両との適合・性能評価といった、アプリケーション設計を行う。
将来的にはディーゼルエンジン部品だけでなく、ガソリンエンジン部品も含むパワートレイン機器全体のエンジニアリング拠点にしていく。また、今後も欧州でのエンジニアリング拠点を拡充し、製品分野ごとのアプリケーション設計の現地化を進め、顧客対応のスピードアップを図っていくとしている。
デンソーの欧州進出がライバルのドイツ・ボッシュを意識したのは明らかで、今後開発・受注競争が白熱化しそうだ。