気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年1月18日付
●三菱自、軽2車種日産にOEM供給(読売・10面)
●中古車販売、4年連続前年割れ(読売・10面)
●ダイハツ、軽シェア3割を目標(読売・10面)
●三菱の系列ディーラー、九州で日産車販売、今春にも(朝日・1面)
●対マレーシアFTA「国民車」優遇障壁に、きょうから次官級協議、交渉は難航か(朝日・11面)
●中国に合弁の販売統括会社、マツダ、3月から営業(朝日・11面)
●軽自動車OEM拡大、三菱自再建を加速、日産顧客層を拡充、合弁プラン見送り(産経・8面)
●三菱自動車株大商い(産経・8面)
●二輪、初回車検3年に、国交省が延長の方針(東京・3面)
●ダイハツ、インド進出を検討(東京・8面)
●中国広州でトヨタエンジン工場稼動(東京・8面)
ひとくちコメント
日産自動車が三菱自動車からの軽自動車のOEM供給を拡大することで基本合意した。
今月27日にも公表される再生計画見直し案の柱のひとつで、三菱自動車の軽乗用車『eKワゴン』と『eKスポーツ』を年間計約3万6000台、日産販売店でも今夏から販売するというもの。
すでに、具体案が先週末から一部で報道されていたため、きょうの各紙は「正式発表」として取り上げている。
ただ、朝日は「三菱の系列ディーラー、九州で日産車販売、今春にも」と1面準トップで報じたほか、産経と東京は両社で商品開発や生産を行う「合弁プラン」が今回は見送られたこと中心に、三菱自再建の行方を探っている。
このなかで、東京は「今の三菱自は弱っている。そんな状態で提携交渉に臨んでも今は買いたたかれるだけだ」との三菱グループ首脳の談話を掲載。
筆者も関係者から「当初、三菱自が軽部門の売却を3000億円で日産に打診したところ、ゴーン社長は1000億円以下になるまで買いたたけと指示した」とのきな臭い話も聞いている。思惑買いの商いだけは活況だが……。