デザインの仕方…日産 ラフェスタ その1“車名”

自動車 ニューモデル 新型車
デザインの仕方…日産 ラフェスタ その1“車名”
  • デザインの仕方…日産 ラフェスタ その1“車名”
  • デザインの仕方…日産 ラフェスタ その1“車名”
  • デザインの仕方…日産 ラフェスタ その1“車名”
  • デザインの仕方…日産 ラフェスタ その1“車名”

12月2日に発表・発売された日産のミドルクラスミニバン『ラフェスタ』。マーケット的には『リバティ』の後継だが、「同じマーケットにまったく新しいミニバンをデザインしました」と語るのは倉持卓司プロダクトチーフデザイナー(PCD、デザイン本部、第1プロダクトデザイン部)。

リバティは車名を変えるような失敗作とは思えないが、「名前に引きずられることもありますから……」と倉持PCD。車名を継承するモデルチェンジを重ねるうち、利用者がそれにともない高齢化、ブランニュー当時の商品企画にそぐわなくなり、結果、そのモデルが存在意義を失った例が昨今、見られる。

とくにミニバンのような“ライフステージカー”はそうだろう。リバティ−ラフェスタの想定ユーザーは30代前半。クルマは世帯に1台、夫婦で共用する、といったところがメインユーザー像だ。

今までのリバティ・ユーザーは子供が成長したり、家族の人数が増えたり、収入が増えたりして、別のクルマに乗り換えるべきなのだが、同じ車名のクルマがあると“乗り継ぎ”へミスリードされかねない。

いっぽう結婚したり子供ができたりして、リバティ本来の想定ユーザーとなった消費者は、リバティを“年上の人のクルマ”と考えるかもしれない。あるいは同じライフステージにあるユーザーでも、時代とともに指向や要求は変わってくる。

開発する側にとっては、車名を変えることによって新しいユーザーに最適のデザインを提供できるわけだ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集