【ジョジョッド by フミア】コンセプトはズバリ「漢字デザイン」

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エンリコ・フミアのデザインによる『ジョジョッド』のプロジェクトは、今年初めにスタートしたという。目指したのは、従来のマイクロカーにみられる「普通のクルマの縮小コピー」という概念からの訣別だった。

その結果「ジョジョッド」には、1本のラインが弧を描いてうねりながら、一気にボディ全周を取り巻く特徴的なデザインが与えられた。フミア氏はその力強い記号性を、日本の漢字にたとえて「Kanji Design」と呼んでいる。

一般的にテールに向かって尻下がりのラインは、ジャガーのように伝統を踏まえた車は別にして、鈍重な印象を見る者に与えてしまうことが多い。しかし、逆にそれを強烈なキャラクターに転化してしまうところは、同様に尻下がりの先代ランチア『Y』(イプシロン)を成功させたデザイナーの面目躍如である。

ところで、従来ヨーロッパでマイクロカーは高齢者の足というイメージが強かった。ジョジョッドには、それを若者のモビリティ・ツールにしようという意欲が窺える。事実、フミア氏自身もそれを認めている。

幸い、最近はローマなど交通事情が劣悪な大都市で、若者や女性の間でもマイクロカーの人気が上昇中である。4輪であっても法規上原付で、乗用車進入禁止ゾーンやバイク駐車場に停められるという、いわば「現代イタリア・路上の奇跡」があるからだ。

※ジョジョッドは、去る4日−12日に開催されたイタリア、ボローニャ・モーターショーにトリノのCAT社が参考出品した。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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