ダイムラークライスラーは、メルセデスベンツ車でドライバーを原因とした交通事故の比率が、横滑り防止装置「ESP」(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)の標準装着後、4割も減少したと発表した。
メルセデスの新規登録車が起こした事故原因のうちドライバー要因によるものは1998年−99年にかけては20.7%だったが、ESPを標準装着した後、2002−03年はこの比率が4割減少したという。
同社は欧州の衝突安全性能試験「ユーロNCAP」について「テスト方法が必ずしも現実の事故に即しているとはいえない」(トーマス・ウェーバー取締役)とし、ユーロNCAPで高評価を得るための設計がされかねないことから、多くの事故で充分な乗員保護性能を発揮できな恐れがある、としている。