日本自動車工業会は16日、2005年の国内新車需要見通しを発表した。今年の販売実績見通し583万台より0.7%多い587万台と想定している。
このうち登録車は2.5%増の405万台としているものの、今年の売れ行きが過去最高ペースとなっている軽自動車は3.2%減の182万台と堅めに予測している。登録車は小型乗用車やトラックが小幅ながら増加すると見ている。
同日記者会見した小枝至会長は、「(鋼材不足の影響などで)年前半は厳しいかもしれないが、年間を通じては今年より少し良くなるだろう」との見通しを述べた。
定率減税の段階的撤廃など05年度以降の増税が消費者心理に与える影響については「政府も個人消費を冷やさないよう留意すると言っている」と語り、消費動向によっては増税の扱いを慎重にすべきとの考えを示した。