ボルボは、英国ロンドンのビジネスデザインセンターにて、2日、女性を中心とするスタッフでつくったコンセプトカー『YCC』(Your Concept Car=ユア・コンセプト・カー)を公開した。
YCCは、技術提案のためのコンセプトカーで、製造・販売の予定は無い。女性のためのクルマと勘違いしている人も多いようだが、「YCCは、すべての人のためのクルマ」と、ボルボのレナ・エケルンド、YCCデピュティ・テクニカル・マネージャーは語る。
このプロジェクトのスタートは、2001年にまでさかのぼる。ボルボ社内の会議で、「女性を満足させられるクルマならば、すべての人を満足させられるはず」という意見が出されたのがきっかけだ。
14カ月という期間で合計140人のスタッフがかかわった。中心となったのは35人のスタッフで半分以上が女性。デザイナーやマネージメントはすべて女性社員が担当した。「すべての意思決定は女性スタッフによってなされた。素晴らしい経験だった」と、レナさんはYCCプロジェクトを振り返った。