日産自動車のカルロス・ゴーン社長は2日の会見で、11月29日から3工場が合計5日間の生産停止に陥ったことについて「問題があったのは明らか。日産特有の事情もあった」と釈明した。
鋼材のひっ迫は自動車業界共通の問題。その中で、現時点では日産のみが生産ライン停止となった背景についてゴーン社長は、「新型車6モデルを集中投入するなど過去にないフル稼働状態で、これは他社にはない事情」と述べた。
また、新モデルは全販売系列での併売となるため、立ち上げ時には業界最大の約2000カ所のショールームに品揃えを行わなければならないとも指摘した。
さらに、「生産調整は秘密裡に行うこともできたが、生産効率を考えた」結果、ライン停止が適切な判断だったとの認識を示した。