バスの運転手が罵声を浴びせ走り去る

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22日、大阪府八尾市内の市道で、近鉄バスが運行する路線バスと、28歳の女性が乗った自転車が接触する事故が起きた。

接触の弾みで自転車は転倒したが、バスの運転手は女性に対して罵声を浴びせかけ、そのまま逃走している。警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始している。

大阪府警・八尾署によると、事故が起きたのは22日の午前7時50分ごろ。八尾市安中町3丁目付近の市道を28歳の女性が自転車に乗って走行していたところ、後方から走ってきた近鉄バスの運行する路線バスの左前部が女性の右肩に接触した。

女性は後方から押されるようにして転倒。バスもこれに気づいてその場で停車したが、運転手はバスから降りると女性に対して「危ないなあ、近づいたらあかんがな」と罵声を浴びせかけ、救護せずにそのままバスに乗って走り去ったという。

女性は肩に痛みを覚えており、目撃者から「警察に通報した方がよい」などと助言を受けたこともあって、110番通報した。

同署員は通報を受けて現場に急行。女性の証言から軽傷ひき逃げ事件と判断し、バスを運行する近鉄バスに対して「現場から逃走した乗務員を至急出頭させるように」と命じた。

28歳のバス運転手は事故から約2時間後の午前10時ごろに出頭し、警察では業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で取り調べを開始した。

しかし、運転手にはこれがひき逃げに当たるという実感はなく、罵声を浴びせかけたことについても「自転車が接近してきて、危ないと思ったので注意しただけ」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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