アセロス・コミュニケーションズは19日、ITS世界会議におけるテクニカルツアー、「全ての車がつながるインターネットITSの世界」内で、同社の無線LAN高速化技術である「Super AG」を使用した路車間高速無線LANシステムのデモが行われると発表した。
このデモには、インターネットITS協議会に加盟するうちの14社が参加する。テクニカルツアーはインターネットITS協議会が主催し、19日から21日まで行われる。
アセロスの無線LAN技術は、参加企業の1社であるモバイルキャストが提供するテレマティクス端末車載ルータ「モバイルキャスト・オートモーティブ・ゲートウェイ」(MAG)に採用されている。
デモでは、MAGを搭載したツアーバス1台とデモカー3台が、モバイルキャストのアクセスポイント「ホットエリア」5カ所(ネスレベバレッジの自動販売機2カ所を含む)を活用し、観光情報や動画広告のダウンロードなどのワイヤレス・ブロードバンド接続を行う。
モバイルキャストではこれまで、「CDMA 1x」を利用して広域のテレマティクスサービスを提供していたが、ITS世界会議を機に、広帯域の無線ブロードバンド通信を利用したデモを初めて行う。今後、従来以上に大容量のデータ通信をめざす。
アセロスは、2004年3月よりモバイルキャストと提携している。またモバイルキャストは、名古屋市の南大津通商店街と提携し、同商店街のホットエリア化を進めている。同商店街を訪れる人々に対して、各商店の動画広告や地域情報を配信するようになる。