パリサロンのブース配置は、他のメジャーな国際モーターショーと同じくブランドグループごとにまとめられている。そのために他社と連携していないメーカーはやや分が悪い印象だ。
トヨタ、日産、マツダ以外の日本勢は、L字型のホール3に韓国勢や他のアジアメーカーと一緒に配置されている。GMグループでありながらスズキやスバルがここにあるのは、さほどGM本体に依存した経営環境ではないからだろうか。
しかし理解しがたいのは、GMデーウもこのホールに置かれ、しかも今後のデーウ車はシボレーブランドになると発表されたことだ。
たしかにシボレーはヨーロッパでは知名度の低いブランドだが、それならばGMグループであることを明確にするためにもホール1に入れるべきではなかっただろうか。
デーウは韓国メーカーのなかでは最もブランドのアイデンティティ構築やイメージづくりに注力していただけに、その消滅は非常に残念に感じられた。アメリカではデーウ車がスズキブランドでも販売されており、どうもGMのブランド戦略は迷走しているように思える。